前歯の犬歯が上に上がっており歯並びの治療を考えています。片方の犬歯が通常生えている前歯の位置より一本分上に生えており、片方は半分ほど他の歯に被さる状態で若干上の方から生えています。幾つかの矯正歯科医院の診療を受けましたが神経の無い歯が数本有るので矯正出来ず、大きく上にあがっている犬歯の方は抜きますといわれました。また、他のところでは大きく上にあがっている方を下へ下ろすので奥歯（一本後ろの小臼歯？犬歯のすぐ後ろの奥歯です）を抜き、矯正期間は約２年とのことでした。私の歯は虫歯になりやすいのでかなり不安を感じています。矯正について教えて頂けないでしょうか。

お答えします。
矯正治療において抜歯をし、それらの空隙を利用して歯を綺麗に並べることは昔から行われている矯正の最良の治療方法です。
例えば八重歯でしたら、隣の小休止を抜歯しその抜歯された空隙を利用し八重歯を下後方に移動させます。
また、上の前歯が前方に突出している症例は、やはり第一小臼歯を抜歯し前歯を後方（内側）に移動し改善します。
下の前歯でも同様で　下の前歯に凸凹がありましたらやはり第一小臼歯を抜歯し、凸凹を内側に移動しながら綺麗にします。
良く抜歯を行うのは、小臼歯です。つまり犬歯の後ろの歯か、もう一歯後ろの歯です。
上下でそれらの歯を四本抜かれるのが望ましいでしょう。
もちろん、症例またはお口の中の状態（虫歯の状況）により抜歯の部位、本数は変わってきます。
ご理解できましたでしょうか？