子供の歯のかみあわせについて |
2005年12月1日(木)01:26:14相談者:jun |
4歳の子供の噛み合わせについて、質問させて頂きたいと思います。 噛み合わせが、右側に歯1本分ずれているのに気づきました。それにともなって、部分的に噛み合わせが上の歯が下の歯の内側に入っている歯が数本あります。(多分、乳児期のおしゃぶりが原因だと思われます。)今のところ発音、食事等に支障はありませんが、乳歯の噛み合わせは、永久歯の噛み合わせに大きく関係すると聞きました。 今から、何ができることはあるのでしょうか。 もしくは、何歳くらいからどのような矯正を始めたら良いのでしょうか、ご教示いただければ幸いです。
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回答
Re:子供の歯のかみあわせについて |
2005年12月2日(金)17:17:26回答者:小笠原 潤治
(ウイズ矯正歯科) |
はじめまして、ウイズ矯正歯科の小笠原です。 いきなり、難しいご相談をいただきありがとうございます(笑)。 さて、お子様は4歳ということで、乳歯の咬合が完成して永久歯はまだ生えていない時期ですね。
咬み合わせが右にずれているといことですが、あご自体が全体的にズレている場合と下の歯が外側へ傾斜したり、上の歯が内側へ傾斜している場合があります。あごがズレている場合を「骨格性」といい、歯がずれている場合を「歯性」といいます。
「部分的に上の歯が下の歯の内側へ入っている」ということなので、咬み合わせが逆になっているのだと思います。この咬み合わせが逆の部分が奥歯であれば下あご自体が右にずれて、右の奥歯の咬み合わせが逆になっている可能性があります。しかし、前歯であれば、乳児期のおしゃぶりの影響が大きいかも知れませんね。乳歯も含めて、舌の癖や指しゃぶり、頬づえなどの悪習癖が「あごのずれ」や「咬み合わせの異常」を引き起こしている事が多いので、注意が必要です。
乳歯の咬み合わせが永久歯に影響するのは事実ですが、4歳から治療を開始しても早く治療が終わるわけではありません。治療の終わりは永久歯の咬み合わせが完成し体の成長が完了するまでですから、4歳から治療しても小学校3年生から治療しても、治療が終わる時期はほとんどかわりません。このため、我々矯正歯科医の間でもどのような症状をお持ちの方が、たとえ治療期間が長くなっても、乳歯期から治療を開始した方が良いか、かなり大きな議論があります。
ご質問のお子様の年齢であれば、1本づつの歯の位置よりも「あご全体」「咬み合わせ全体」として見て、そのまま放置するとあごの成長が悪い方向へ向く因子を取り除いて、正常なあごの成長を誘導する時期です。 従って、局所的な問題よりも、全体としてその症状の原因と今後の影響を予測できる知識と経験で必要です。
いずれにしろ、咬み合わせに問題がありそうなので「矯正歯科を専門に診療している先生」に一度ご相談ください。=^エ^=
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Re:子供の歯のかみあわせについて |
2005年12月3日(土)00:39:24返信者:jun
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小笠原先生、ありがとうございました。 素人が色々調べてみても、全く見当もつかずに苦慮しておりましたので、おおよその目安がつき、安心致しました。 子供ですが、普段歯が噛み合っていないとき(口を開けたときなど)は、きちんと上下の前歯の位置もあっておりますので、先生のおっしゃっておられる「歯性」かもしれませんね。早速、専門医を訪れたいと思います。 丁寧にわかりやすくお答えいただき、本当にありがとうございました。これで夜も眠れそうです 笑。 |