前歯が差し歯で、レントゲンを見た段階では「中の歯が虫歯になっており、それがかなり奥まで達していて、その先で感染症を引き起こしています。そのため根の治療が必要で、その後歯茎を切って歯を出してから再度被せをします」と説明を受けていました。
ところが、差し歯を外して実際に診ていただくと、虫歯がかなりひどく、使える状態にないことが分かり、抜歯してインプラントかブリッジにすることになりました。
質問なのですが、根の長さを測る機械が届かない程だと言われ、実際測れなかったようなのですが、そのくらいひどい状態にまでなっていると、虫歯の菌や歯茎の膿みが体に回って・・・というようなことはあるのでしょうか？
そこまでなるのにはかなりの年数が経っていると思うので、体に影響しているのではないかと心配です。

２つのご質問にお答えします。
「そのくらいひどい状態にまでなっていると、虫歯の菌や歯茎の膿みが体に回って・・・というようなことはあるのでしょうか？ 」

当然、あると言っていいでしょう。

「そこまでなるのにはかなりの年数が経っていると思うので、体に影響しているのではないかと心配です。」

健康な体には免疫力があります。あなたの免疫系に異常がなければ、１本ぐらいの虫歯ではほとんど健康に影響はないと思っていいと思います。
　臨床的には虫歯よりもむしろ歯周病の方がハイリスクです。歯周病に罹患し、歯周ポケットが多くの歯にある場合はそのポケットから歯周病菌が体中に回り、心筋炎、低体重児出産、糖尿病、血栓、等様々な疾患と関係があるというリサーチがあります。
　歯周病は成人の８０％が罹患しているとも言われています。もし、歯周病の検査を受けられたことがなければ、是非、一度受けられた方が宜しいかと存じます。