ラミネートベニアとクラウン、どちらにするか迷っています。 |
2009年9月24日(木)09:28:04相談者:LATTE 【福島県】 女性 35歳 |
何度か前歯の虫歯治療を繰り返してきましたが、すぐに変色 したり、詰め物のまわりからすぐ虫歯…という事が繰り返され ている事を理由にラミネートベニアという方法を薦められまし た。実際に治療するにあたり最初の歯科医院とは別の医院へ 通院しはじめましたが、今の先生の説明では、ラミネートベニア は前歯をある程度残せて良い方法ですが、あまり普及していない 理由として、固いものを食べたり、歯軋りなどで破損しやすいと いう事があります。歯を大きく削ってしまう事にはなりますが、クラウンにしたほうがそのリスクは減り、長持ちします。 と言われ、どちらを選択するか聞かれました。
クラウンで治療する場合は大きく削るため、神経を抜かなく てはいけないかもしれませんとも言われました。 元の歯を大きく削る事など、自分では少し嫌に感じます。
ですが、私にとっては安くない治療なので2〜3年で破損して作り直すなんていう事も困ります。 元の歯が小さくなってもクラウンがお勧めなのか、その後のケアのしやすさなどとあわせて助言をいただければと思います。
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回答
Re:ラミネートベニアとクラウン、どちらにするか迷っています。 |
2009年9月24日(木)22:21:11回答者:杉山
(大船駅北口歯科インプラントセンター) |
ラミネートベニア と クラウンのどちらが優れているということではありません。 それぞれの治療法には、利点、欠点があります。 ラミネートベニアの最大の利点は、歯を大きく削除しないで治療が行えるということです。 欠点として、噛み合わせ等によっては、破損しやすいのは確かです。 ただし、これは、噛み合わせ や 歯ぎしり等の有無によってかなり変わってきますので、担当医に噛み合わせ等の検査を行ってもらい、判断された方が良いかと思います。
また、クラウンの利点として、ラミネートベニアよりは破損しにくいものです。 しかし、欠点としては、歯を大きく削ることが必要です。 稀に歯を削る時に神経にぶつかったり、痛みが生じる場合には、神経を取ることが必要となることがありますが、通常は、神経を取らないで削ることがほとんどです。 神経を取った歯は、将来的にトラブルが生じることが多いので、 できるかぎり神経を残して治療を行うことが重要です。
私個人の考えとしては、可能であれば、ラミネートベニアを第一の選択肢とします。 この理由として、歯を削る量が圧倒的に少ないからです。 ラミネートベニアを行った症例でも何十年と問題が生じないで経過している症例も多くあります。 しかし、先にも書きましたように噛み合わせ や 歯ぎしり等の問題がある場合には避けた方が良いでしょう。
どちらの治療方法が適しているかは、担当医に判断してもらうことが必要です。
また、自費診療の場合、多くの歯科医院では、保証制度というものがあります。 (保証がない歯科医院もありますので、事前に確認して下さい) 例えば、5年保証とか 10年保証とか ありますので、この点も事前に確認が必要です。
また、治療後のケアーは、どちらの方法でも同じです。 徹底した歯ブラシが必要なのは、まったく同じです。 どちらか一方は、虫歯にならない(なりにくい)ということはありません。 ただし、ラミネートベニアの場合には、歯ぎしり や くいしばりによる破損のリスクを減少させるために、治療後に夜間使用する ナイトガードというマウスピースを使用するとより良いでしょう。
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