金属アレルギーの場合、単に金属を変えただけでは完治するのは難しいですが、金属が口腔内にずっと存在することは良いことではありません。 一番良い方法は、金属を全て取り除き、デトックス治療を行うことです。 ただし、金属を除去する時にも注意が必要です。 いきなり金属を削って除去すると 削った削片が粘膜等に入り込み問題を引き起こす可能性があるため、 問題が起こらないような対応を行っている歯科医院で治療を行うことが必要です。
治療する材料は、オールセラミックになりますが、 オールセラミックは、保険が適応されませんので、高額になってしまいます。
ただし、歯の一部分に金属が詰まっているような小さなものであれば、レジン修復という治療方法が可能です。 これは、金属を撤去後に樹脂を詰めるだけの簡単な治療です。 治療も1回で終了しますし、治療費も1歯1.000円程度です。(保険3割負担の場合)
歯科医院で、どこまで保険が適応されるかを検査してもらい、 保険が適応される部位があれば、まずその部分を治療することが良いと思います。
また、保険が適応されない部分は、一時的であればプラスチックの仮歯を作成する方法もあります。 ただし、あくまでも仮歯ですので、耐久性はありません。 数ヶ月程度であれば、仮歯のままでも大丈夫ですが、長期的に仮歯を使用することは問題があります。
治療部位が多い場合には、金銭的にも大変だとは思いますが、 金属アレルギーをそのまま放置することは、状況を悪化させてしまう可能性があります。 金属アレルギーの状態が悪化すれば、その後の治療も大変になるので、できれば早めに治療を行うことが良いでしょう。
まずは、金属アレルギーを十分理解している歯科医院を受診し、相談をされることが必要です。 そして、先程書いたように保険が適応されるメタルフリーの治療もありますので、可能なかぎりの治療を行ってみるのも一つの方法です。
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