痛みがあり、お辛いことと思います。 根の先に詰めてあった材料が押し出された場合、通常の根管治療では取ることは非常に難しいことです。 もし、症状がなければ、押し出された詰め物はそのままにして経過を見ていくことも一つの方法かと思います。
しかし、痛みが続くようであれば、根の先に押し出された物を撤去することが必要になる可能性があります。
歯根端切除術もその一つの方法ですが、 この術式には適応症があります。 本来歯の根は、骨の中に埋まっているものです。 しかし、根の先に膿みが溜まると 根の周囲の骨を吸収します。 膿みがさらに大きくなると 骨吸収はさらに進み 歯肉を突き破り外に膿みが出るようになります。 根の先の膿みが歯肉を突き破り外(外部)に出てくる穴を フィステルと言います。 この状態であれば、歯根端切除術が適応されます。 歯根端切除術の術式は、歯肉に麻酔をし、切開を行います。 切開を行った歯肉の下には、膿みの袋が溜まっているのが見えます。 そのような状態であれば、膿みの袋 と 外に押し出された物質を撤去することが可能です。 しかし、根の先自体が完全に骨の中に埋まっている状態であれば、 一般的に歯根端切除術は適応症ではありません。 根の先が骨の中に埋まっている状態で歯肉を切開しても骨面が見えるだけで膿みや押し出された物は見えません。 そのため、歯根端切除術が適応かどうかは、きちんと診査しないと このご質問だけで判断することは不可能です。
歯根端切除術ができない状態であり、 根の先に押し出された物を撤去することが必要であれば、 再植が適応されます。
そのため、 どの治療法が良いか? 適しているのか? は、現在の状態によって違いますので、担当医と十分お話をされて下さい。 また、処置内容によっても保険が適応される治療と されない治療もあります。 歯根端切除術の場合、保険が適応されます。 治療費は、約4000〜5000円程度です。(3割負担の場合)
担当医と 現在の状態(診断)、考えられる治療方法 等をご納得するまで話あってみて下さい。 その上でお決めになることが大切です。
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