差し歯を作製した物が1年でダメになってしまうと治療を受けられた患者様にとっては不信感となることは当然のことです。
もし私自身が同じ立場であっても 同様のことを感じると思います。
ご質問の件ですが、 1年前にダメになることを気づかなかったのか? ということですが、 これはどのようなことが原因でダメになったのか? ということが分かりませんので、 お答えすることが難しいです。
例えば、ダメになった歯が神経のない歯であった場合、 歯自体が脆くなっているため、 突然折れたりすることがあります。
これは、1年前には折れていなくても 実際に突然折れることがあるのも事実です。
この場合には、1年前には折れていなかったので、 ダメにはなっていなかったのです。 この場合には、ダメることを想定することは難しいです。
しかし、1年前にすでに虫歯が大きく、 保存が厳しい状態であった場合には、 いくら治療しても将来性が低いことが分かることもあります。
つまり1年前の状態がどうであったのかが分からないため、 ご質問に正しくお答えすることは難しいです。
そのため、まず治療を行った担当医に 現在疑問に思っていらっしゃることを直接聞いてみることが良いです。
例えば、 なぜダメになったのか? ダメになった理由 1年前はどのような状態であったのか? 1年前もあまり良い状態でなかったのか? 等 疑問に思っていられることを そのまま聞いてみることが必要です。
ただし、一般的なことを言えば、 1年前にすでに歯自体がダメな状態であった場合には、 将来性が低いことを患者様に伝えた上、 治療を開始することになります。
しかし、もし神経がない歯であった場合であれば、 先に説明しましたように 脆い状態ですので、突然折れたりすることもあるので、 こうした場合には非常に難しい判断になることがあります。
例えば、 神経がない歯は脆いので、差し歯を行ってもダメになる可能性があるので、神経がない歯は、抜歯しましょう。 ということも確かにお話する必要性もありますが、 そうなると神経のない歯は、 全て抜歯という判断になってしまいますので、 患者様ご自身も痛みもなく、問題をなにも感じていない場合には、 抜歯に同意される方は、現実的に非常に稀です。
また、神経がないからといって 必ず折れたりするということでもありません。
神経のない歯であっても 10年、20年、30年も保つこともあるのです。
もちろんこの話しは、 ダメになった差し歯が神経がない歯であって、 それが折れたという話しです。
実際には、歯がダメになった理由が他にあるのかもしれません。
検査データがなにもないので、あくまで想定されることですが…
まずは、ご納得されるまで担当医に状況説明をしていただくことが必要であると思います。
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