タイトルなし |
2016年2月29日(月)18:17:26相談者:ヤッホー(女性)50歳 東京都 |
インプラント歯周炎になってしまったら、治療は保険ではできないのでしょうか?
また、ハイドロキシアパタイトの骨補填剤は歯周炎になりやすいというのは本当ですか?バイオスも歯周炎になりやすいのでしょうか?
よろしくお願い致します。
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回答
Re:タイトルなし |
2016年2月29日(月)21:35:21回答者:杉山貴志
(大船駅北口歯科) |
今週担当の杉山です。 インプラント周囲炎の治療は、自費診療となります。 また、ハイドロキシアパタイトやバイオスが歯周炎になりやすいわけではありません。 インプラント歯周炎は、骨補填材の種類でなるかどうかが決まるわけではありません。 インプラント周囲炎は、細菌感染より起こります。 簡単に言えば口腔清掃状態に影響されるのです。 ハイドロキシアパタイトは、骨が痩せている場合に骨増大の一方法として、 使用されることがありますが、状況によって違いますが、完全に吸収し骨に置換されるわけではありません。 そのため、インプラント周囲炎となった場合で、ハイドロキジアパタイト等の移植材料に感染した場合には、問題が起こりやすいのです。 骨に吸収されない移植材は、一度感染が起こるとそれ自体が異物として認識され、生体の排除機構が起こることがあります。 現在の状態がどのような感染が起こっているのかは分かりませんが、 インプラント周囲炎となった場合には、早急の対応が重要です。 期間が経ってしまうと治療はどんとんど困難になってしまいます。 現代の歯科医学ではインプラント周囲の骨吸収が起こってしまっているようなインプラント周囲炎の場合、100%治すことは難しいのが現状です。 しかし、感染状態や骨吸収程度等によっては、適切な治療で進行が止められる場合もあります。 現在最も重要なことは早急の対応です。
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お返事ありがとうございます |
2016年3月1日(火)23:17:07返信者:ヤッホー
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杉山先生 治療は自費なんですね。ありがとうございます。
回答を拝見し、追加質問で申し訳ないのですがお返事頂けたら幸いです。 インプラント歯周炎でなくても、体の免疫力が落ちたりすると移植材に感染することもありますか? あと、バイオスも骨に置換えされないのですか? よろしくお願い致します。
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回答
Re:タイトルなし |
2016年3月3日(木)04:50:47回答者:杉山貴志
(大船駅北口歯科) |
免疫力が落ちると感染するか? とのご質問ですが、感染はあくまで細菌によるもので、免疫力が感染を起こすわけではありません。 ただし、免疫力が落ちると感染しやすくなります。 これは多くの病気がそうであるのと同じです。 バイオス等の人工骨が骨に置き換えられないのか? とのご質問ですが、治療状況等個人差は大きくあります。 ケースによってはほとんどが骨に置換される場合もあれば 半分程度骨に置換する場合もありますし、 多くの割合でそのまま人工骨のまま残っている場合もあります。 炎症等が認められ、治療として歯肉を切開し、中を見てみると 人工骨が見られることもあります。 どのような状態であるのかは、病理組織学的に検査しないと正しく判断はできませんが、さまざまな状況によって変わってくるのです。 現時点で大切なことは、考えるよりまず行動です。 インプラント周囲炎をそのままにしておくことは良いことではありませんし、悪い状態が経過するればするほど どんどんと状況は悪くなります。 まずは、 どの程度感染がしているのか? どのような対応(治療)ができるのか? を早急に検査することが必要です。 インプラント周囲炎は早く対応すればそれだけ治る確立は高くなりますし、治療費も抑えられます。 インプラント周囲の骨吸収が広がってしまった場合には、 治る確立は一気に落ちますし、 治療も大変になり、治療費も高額になります。 少しでも早い対応が大切です。
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無題 |
2016年3月4日(金)18:51:33返信者:ヤッホー
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杉山先生
詳しい説明とアドバイスありがとうございました。 またわからないことがありましたら、よろしくお願い致します。
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