根管充填について |
2008年2月7日(木)11:41:09相談者:しん(男性)31歳 神奈川県 |
初めてご相談させていただきます。
C3と診断された右下6番の治療をしており根管内がきれいになったとのことで昨日最終的な薬を入れ根管充填をしました。
担当医に詳しく聞くことができなかったのですが、この最終的な薬というのは具体的にはどのようなもので、どのような作用があるのでしょうか? 素人なりに調べたところゴム状の腐らない物質なのだということ はわかったのですが、それ自体が薬で長い年月をかけて根に作用していくのだという認識でよろしいのでしょうか?
長年歯科恐怖症で虫歯を放置してしまいこのような治療が必要になってしまったのですが、いざ治療を始めましたらこの際色々勉強して徹底的に治してやろうと思っております。
よろしくお願い致します。
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回答
Re:根管充填について |
2008年2月7日(木)17:39:14回答者:菊地晶
(きくち歯科医院) |
歯の神経をとる治療をしてのその神経のあった管に隙間があると、そこに細菌が住み病巣を作ってしまいます。根管充填とはまさにその隙間を埋めることを指します。主に、ガッターパーチャというゴムの一種を使いますが、補助的に水酸化カルシウム、等の薬を使う先生もいます。 ガッターパーチャそのものには薬理作用はなく、水酸化カルシウムには制腐作用等の作用があります。根管治療の目標とするところは、根管内を消毒で無菌化し、根管を隙間なく埋めて感染しないようにする事です。しんさんは、歯科恐怖症を克服されたとの事、よく努力されましたね。またわからない事があれば、また是非当サイトをご利用ください。
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Re:根管充填について |
2008年2月8日(金)00:08:38返信者:しん
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菊地先生
ご回答ありがとうございます。 大変丁寧でわかりやすい解説で勉強になりました。
最近、「根管治療」や「根管充填」をキーワードに検索して様々なサイトを拝見しています。 それらを見ているとよく、「根管充填後○カ月経過時の状態」「根管充填後○年経過時の状態」などというレントゲン写真が掲載されていて「病巣がなくなりきれいになりました」という解説がなされていたりします。 それというのは要するにガッターパーチャを詰めて無菌化されたことにより少しずつ病巣が小さくなっていったということでしょうか? 自分の場合も順調に病巣がなくなっていってくれるのを願っています。
先生にもうひとつ質問させていただきたいのですが、 今後のこの右下6番の治療としましてはどのようなステップを踏んでいくのでしょうか? ガッターパーチャを根充した根の上に土台となるものを貼り付けて人工の歯を被せていくといった流れでしょうか?
歯科恐怖症はだいぶ克服できたと自負しておりますが、なにぶん小心者なため次はいったいどんな治療をするのだろうかと不安になってしまいます。
担当医が同時進行で数人の患者を治療しており、なかなかゆっくりと話す時間がもてないのでこのような場で歯科医師の先生に質問できることがすごくありがたいです。
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願い致します。
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回答
Re:根管充填について |
2008年2月9日(土)06:14:09回答者:菊地晶
(きくち歯科医院) |
歯科治療に理解を深めていただけたことは私にとってなによりの喜びです。さて、根管充填が終わってなぜ病巣が消えるかは、しんさんの理解であっています。根が無菌化され、ガッターパーチャで死腔なく根管が 埋まれば、歯茎の病巣は組織液が循環するので、しだいに消失していきます。さて次は、歯冠修復にはいります。まず、土台をたてて、次に歯の形をした冠を被せます。治療もあと少しで終わると思います。がんばってくださいね。
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