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▼歯周病とは?歯周病とは、歯と歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。歯と歯茎の境目についた歯垢(プラーク)から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していき、最後には歯が抜け落ちてしまいます。 歯肉に炎症がおきた状態を歯肉炎、歯槽骨などを支えている組織全体が崩れてしまう病気を歯周炎といいます。 また、初期の歯周病はほとんど自覚症状がないため、気付かない間に悪化させてしまうことがよくあります。 ▼歯周病は「歯周ポケット」から始まる歯肉に炎症が起きると、歯と歯茎の間の溝が深くなります。これを歯周ポケットと呼び、この溝(歯周ポケット)は炎症によってどんどん深くなっていきます。 歯周ポケットの中は酸素がなく、わずかな出血などから栄養が豊富なため、酸素の苦手な毒性の強い細菌「歯周病原性細菌」の格好の住みかになり、細菌による炎症と歯周ポケットの形成が繰り返され、歯周病が進行していきます。 ※健康な状態であっても歯と歯肉の上端部分には溝がありますが、これは歯肉溝と呼ばれ歯周ポケットと区別されています。 ▼歯周病がひきおこす病気「サイレント・アーミー」〜沈黙の病気〜と呼ばれる歯周病。歯周病はほうっておくと全身疾患を引き起こす引き金にもなりかねない病気です。 ■歯茎の健康状態と冠動脈性心疾患の関係
■早産・軽量児と歯周病の関係 歯周ポケット拡大度比較 正常体重児を産んだ母親と早産・軽量児を産んだ母親の歯周ポケットの拡大度を比べてみると、早産・軽量児群の方が深く、歯周病になりやすいことがわかっています。 ■全身疾患と歯周病の関係
歯周病は、「沈黙の病」などと呼ばれるように痛みなどの自覚症状が出にくく、それが災いして予防を怠りがちになったり、進行が進んでしまうことがあります。 しかし、歯肉炎の段階なら歯垢をきれいに取り除けば症状は改善しますし、歯周炎になっていても進行を止めることは可能ですので、しっかりと治療することが大切です。
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